Die Lorelei    なぜだか分からないけど、心寂しくて、
Die Lorelei    なぜだか分からないけど、心寂しくて、
Ich weiß nicht, was soll es bedeuten,
Daß ich so traurig bin;
Ein Mährchen aus alten Zeiten,
Das kommt mir nicht aus dem Sinn.

 Die Luft ist kühl und es dunkelt,
Und ruhig fließt der Rhein;
Der Gipfel des Berges funkelt
Im Abendsonnenschein.

 Die schönste Jungfrau sitzet
Dort oben wunderbar
Ihr gold’nes Geschmeide blitzet,
Sie kämmt ihr gold’nes Haar.

 Sie kämmt es mit gold’nem Kamme,
Und singt ein Lied dabei;
Das hat eine wundersame,
Gewaltige Melodei.

  Den Schiffer im kleinen Schiffe
Ergreift es mit wildem Weh;
Er schaut nicht die Felsenriffe,
Er schaut nur hinauf in die Höh’.

 Ich glaube, die Wellen verschlingen
Am Ende Schiffer und Kahn;
Und das hat mit ihrem Singen
Die Lore-Ley gethan.

なじかは知らねど 心わびて
昔の伝えは そぞろ身にしむ
寂しく暮れゆく ラインの流れ
入り日に山々 赤く映ゆる

麗しき乙女の 巌に立ちて
黄金のクシ取り 髪の乱れを
梳きつつ口ずさむ 歌の声の
くすしき力に 魂も迷う

漕ぎゆく舟人 歌に憧れ
いわねも見やらず 仰げばやがて
波間に沈むる 人も舟も
くすしき魔が歌 歌うローレライ

この岩についての記述があった。

第8回 ローレライ Lorelei

「ラインの河下りで、マインツ Mainz の少し下流、ビンゲン Bingen の鼠の塔(モイゼトゥルム) Mäuseturm を過ぎるとやがて見える右岸に屹立(きりつ)する133メーターの巨大な巖根(ローレライの巌)と、その遥か高みに座り、黄金(こがね)の櫛で黄金の髪を梳(くしけず)りながら歌う絶世の美女ローレライ。フリードリヒ・ジルヒャー Friedrich Silcherの旋律で。「なじかは知らねど心侘(わ)びて、昔の伝えはそぞろ身に沁(し)む Ich weiß nicht, was soll es bedeuten, daß ich so traurig bin; ein Märchen aus uralten Zeiten, das kommt mir nicht aus dem Sinn.」。ローレライの 妖しい唄声に惹かれ、操船を誤った船乗りたちは暗礁に舟を砕かれ、水の藻屑となるのだ。しかし、あそこに一体どんな「昔の伝え」がまつわっているのか、と自問して見ると、私たちは、その知識がハインリヒ・ハイネ Heinrich Heine のこの詩に仄(ほの)めかされている朧(おぼろ)げな内容を一歩も出ないことに気づく。

 あの険(けわ)しい巌は中世既に「こだまの巖」として名高く、人人はうつろな内部に小人たちが棲んでいて声を返して来ると信じた。そこで付いた名前がローレライ、ルールライ Lurlei 、ロールライ Lorlei (精霊の巌)。更に十九世紀ロマン派の想像力が刺激される。この巌を館とし、中に蔵(かく)されたニーベルンゲンの宝を守護するルーレライ Lureley という水の精を主人公とする幾つかの物語を書いたのはクレメンス・ブレンターノ Clemens Brentano だが、イメージは統一されないまま終わってしまった。ついで ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ Joseph, Freiherr von Eichendorf および オットー・ハインリヒ・フォン・レーベン Otto Heinrich, Graf von Loeben がそれぞれこれを作品の素材とした。レーベンの物語『ローレライ。あるラインの伝説』Loreley, eine Sage vom Rhein.(1821年) 自体より大事なのは、その巻頭を飾る詩である。この詩こそブレンターノによって提供された情景、巌頭で髪を梳る魔性の水の精、という一幅の美しい絵に仕上げを施したのであり、先のハイネの詩(1823年成立。1824年刊行)はこのレーベンのヴィジョンを採り上げたもの。 ハイネはレーベンの詩の技巧に富んだリズムを素朴で親しみ易い民謡調に移し、内容を「昔むかし.....」に投影した。これで私たち日本の人間にとってまで、あのラインの巨巌が「なじかは知らねど」魅力溢れる存在となった次第。


ローレライ Lore-Ley :
ローレ Lore は妖魔、ライ Ley は岩。

ハイネの詩が民謡調なのではなくて、
ジルヒャーの作曲が、民謡調なのだと思う。
リスト作曲は傑作です。ピアノ部分もまるで違う。
ジルヒャーの曲は歌いやすさもあって、
フォークソングとして歌われているようです。

辞書を編纂したドイツ語のN教授が、
実際に現地で歌われているローレライは、
俗っぽくてがっかりした。と、おっしゃっていましたが、
同じ事を、「あの音楽どうにかならないものか。」
と、ブログでつぶやいている方がいらっしゃる。
ハイネの詩の抒情とラインの景観は、
どういう音楽を求めているのか考えさせられました。

画像は h ttp://www.loreley-touristik.de/index.php  より引用。
Danke schön
Auf Flugeln des Gesanges 
Auf Flugeln des Gesanges 
Auf Flugeln des Gesanges   F. Mendelssohn

Auf Flügeln des Gesanges,
Herz liebchen, trag’ ich dich fort,
fort nach den Fluren des Ganges,
dort weiss ich den schönsten Ort,
Dort liegt ein rotblühen der Garten
im stillen Mondenschein;
die Lotosblumen erwarten
ihr trautes Schwesterlein,
die Lotosblumen erwarten
ihr trautes Schwesterlein.

Die Veilchen kichern und kosen,
und schaun nach den Sternen empor,
heimlich erzählen die Rosen,
sich duftende Marchen ins Ohr.
Es hüpfen herbei und lauschen
die frommen ,klugen Gazell’n
und in der Ferne rauschen
des heil’gen Stromes Welln.
und in der Ferne rauschen
des heil’gen Stromes Well’n.

Dort wollen wir nieder sinken
unter dem Palmenbaum,
und Lieb und Ruhe trinken
und träumen seligen Traum,
und träumen seligen Traum,
seligen Traum.


歌の翼の上に、
最愛なる君を乗せて、
ガンジス河の野辺まで連れて行こう。

私はそこに、どこよりも美しい場所を知っている。
そこには、月の光に照らされて、
赤い花が咲く庭園が広がり、
蓮の花は君を妹のように懐かしみ、
待っているよ。

すみれの花たちは笑い声を洩らしつつ、
戯れ合っては、高い星を見上げ、
薔薇の花はかぐわしいおとぎ話を
耳元にそっと語る。

おとなしく賢いガゼルはこちらにぴょんと
跳ね寄ってきて、それにきき耳をたてる。
そして遠くには聖なる大河の波がざわめく。

僕たちは、そこに行き、
ヤシの木の下に佇み、
愛と安らぎに浸り、
幸せな夢に抱かれよう。

Du bist wie ein Blume  君は一輪の花のように
Du bist wie eine Blume,
So hold und schön und rein;
Ich schau dich an,und Wehmut
Schleicht mir ins Herz hinein.

Mir ist,als ob ich die Hände
Aufs Haupt dir legen sollt,
Betend,daß Gott dich erhalte
So rein und schön und hold.

君は一輪の花のように 優しく美しくそして清らかだ。
君を見つめれば切なさが胸に忍び寄ってくる。

僕は、この両手が君の頭に添えられている
かのように思えるよ。
神が君の清らかさや美しさや
優しさを保って下さるようにと祈ろう。

近頃静かなブームをおこしている詩があります。
南アメリカの先住民に伝わるお話

森が燃えていました
森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました
でもクリキンディという名のハチドリだけは
いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました

「私は、私にできることをしているだけ」

それぞれに役割がある。
それを愚直に実行する事、
何でも諦めない事に、
世の中の光がある。

An ein Veilchen

2007年11月8日 ポエム
An ein Veilchen
Birg,O Veilchen,
in deinem blauen Kelche,
birg die Tränen der Wehmut,
bis mein Liebchen diese Quelle besucht!

Entsplückt sie lächelnd dich dem Rasen,
die Brust mit dir zu schmücken:

O dann schmiege dich ihr aus Herz,
dann schmiege dich ihr aus Herz,
dich ihr aus Herz,
ued sag’ ihr,
dass die Tropfen
in deinem blauen Kelche
aus der Seele des treustern Jünglings floßen,
der sein Leben verweinet und den Tod,
den Tod wünscht .

隠しておくれよ、ああ菫よ。
お前の青い花弁の中に
涙や憂いを隠しておくれ。
私の恋人がこの泉を探し出すまで、

彼女は笑みを浮かべて、
芝生からお前を摘み取って、胸に飾るだろう。

おお、そしたら、彼女のハートにぴったり、
寄り添って
まとわり付いておくれ。
そして、伝えておくれ。

菫の青い花弁の雫は、
誠実な若者の魂からほとばしり出た(恋心のエキス)で、
その生涯は泣き濡れて、死を望むものだったと。
Wie melodien ziet es
Wie melodien ziet es
mir leise druch den Sinn
wie Frülingsblumen blüht es
und schwebt wie Duft dahin
und schwebt wie Duft dahin

Doch kommt das Wort und faßt es
und fürt es Vor das Aug’,
wie Niebelgrau erblaßt es
ued schwindet wie ein Hauch
ued schwindet wie ein Hauch

Und dennoch ruht im Reime
verborgen Wohl ein Duft
den mild aus stillem Keime
ein feuchtes,
ein feuchtes Auge ruft

それは歌の調べの如く、
この感覚を静かに引き出す。
それは春の花のように咲き、
香りのように彼方へ漂いゆく。

しかし、言葉が出てきてそれを
掴もうとすると、
灰色の霧のように色褪せ、
吐息のように消え去る。

そして、それでもやはり、
詩句には確かにある香気が潜む。

静かな蕾の中から、潤んだ瞳が優しく香気を呼び覚ます。
Immer leiser wird mein Schlummer
Immer leiser wird mein Schlummer,
nur wie schleier liegt mein kummer
zitternt ueber mir, ueber mir.
Oft im Traume hör’ ich dich
rufen draus vor meiner Tür,
niemand wacht und öfnet dir
ich erwach’ und weine bitterlich’
weine bitterlich’
Ja, ich werde sterben müssen,
eine Andre wirst du küssen
wenn ich bleich und kalt,
bleich und kalt,
Eh’ die Maienluefte weh’n,
Eh’ die Drossel singt im Wald:
Willst du mich noch einmal seh’n
Kom’,0 komme balt,
Kom’,0 komme balt!

私のまどろみは、だんだん浅くなり、
だた、苦悩だけがベールのように
揺らめきながら私を覆う。
ドアの外で彼方が呼ぶ声が、
しばしば夢に出てくるが、
決して、起きて戸を開けることはない。
私は夢から目を覚まして、激しく泣くのだ。 

そうよ、私は死んでしまうに違いない。
もし私が青ざめて死んで冷たくなったら、
あなたは別の人に接吻するのだろう。

五月の風が吹く前に,
森でつぐみが鳴く前に
あなたは私に会うつもりはあるのでしょうか?
ああ、早く来てください
Meine Liebe ist Gruen
Meine Liebe ist Grün
Wie der fliederbusch,
und mein Lieb ist schön wie die Sonne,
mein Lieb ist schön wie die Sonne;
die glänzt wohl herab auf den Fliederbusch
und füllt ihn mit Duft und mit Wonne,
und füllt ihn mit Duft und mit Wonne,

Meine Seele hat schwingen der nachtigal,
und wiegt sich in blühendem Flieder,
und wiegt sich in blühendem Flieder,
und jauchzet und singet vom Duft berauscht
viel liebestrunkene Lieder,
viel liebestrunkene Lieder,

私の愛は緑色。ライラックの繁みのようだ。
私の愛はお日様のように美しい。
日の光が地面に降り注ぎ、
ライラックの繁みを照らす。
そして、彼を香りと喜びで満たすのだ。

私の心は小夜鳴鳥の翼が生えている。
そして、身を揺すり、花盛りのライラックに潜む。
そして、歓喜の声をあげ、香りに酔い痴れ、
沢山の媚薬のような歌を歌うのだ。

今度の演奏会の歌詞の
訳です。すこしおかしいけど、
思いが込め易いように、
覚えやすく間違えにくくなるように
(自分の都合で)工夫して訳した。

ふたご座 白鳥座
双子星に寄せる船人の歌 D360
Lied eines Schiffers an die Dioskuren

これは、男性が歌う歌だけど、歌ってみた。

双子星に不思議な力を与えられた船人は、
確固たる自信に根ざし、臆することなく、勇敢に、
嵐に刃向かう。
船人は、神殿の柱に櫂を掛けたいのか。

ふたご星について、調べた。

天文と、神話と 両方の記述があった。

::::::::::::::::::::::::::::::::::双子座は、カストル(α星)とポルックス(β星)の2つの明るい星を持つ。カストルは視等級2.0等のカストルAと2.9等のカストルB、9等のカストルCの三重連星で、これら3つの星すべてが2つの星から成る連星である。従って、カストルは6重連星ということになる。カストルBまでは簡易な望遠鏡で見ることができるが、3つめ以上の星を見分けるのは難しい。通常は3つ(6つ)合わせて1.6等級の星として扱われる。

β星ポルックスはカストルよりも明るい。これは少し南西にある。

これ以外の星はみな暗いが、Alhena(γ)だけは若干明るい。この星とμ星、そして上記の2星で、星座はほぼ長方形を形作る。

由来

ギリシア神話の双子ディオスクロイ(Dioscuri)が星座になったといわれる。この双子はゼウスの息子で、それぞれの名は弟がポルックス、兄はカストルだった。ポルックスは神となり(理由は諸説ある)不死だったが、カストルは人間のままで、いつかは死す運命にあった。ポルックスはさらに上位の神に頼み、自分の不死を兄に半分分け与えた。このため、双子は、1日(一説では1年)の半分は神として天の上で過ごし、残りの半分は地上で人間として今も楽しく暮らしている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%81%94%E5%BA%A7 より転記

神話
ギリシア神話では、はくちょう座に関する異なるいくつかの神話が伝わっている。

最も有名なのは、大神ゼウスが白鳥に化けた姿というものである。ゼウスはスパルタ王妃レダに恋し、白鳥に化けて接近した。白鳥が去ったあと、レダは2つの卵を産み落とし、これがふたご座の兄弟ポルックスとカストルとなった。

別の説によれば、太陽の馬車を持ち出したパエトンがゼウスの怒りにふれてエリダヌス川に落ちたとき、彼の姿を探し回る友人キクヌスを、パエトンの父神アポロン(ヘリオスとも)が、天に上げてはくちょう座にしたという。

またある説では、琴の天才オルペウス(こと座を参照)が死んだときに、音楽の神アポロンが天に上げてはくちょう座にしたという。

中国の神話では、はくちょう座は七夕伝説の織女星と牽牛星を結びつけるカササギの橋である。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%81%8F%E3%81%A1%E3%82%87%E3%81%86%E5%BA%A7 より転記 

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