『病や貧困やその他様々な苦痛の前で活動の自由(創造価値)を奪われ、
楽しみ(体験価値)が奪われたとしても、
その運命を受け止める態度を決める自由が人間に残されている。』
諸団体等に属しているが、おかしいと感じる事が重なり、
それにどう対処するか、悶々としているとき、態度価値という言葉を知った。
その言葉を作り出した精神科医、脳外科医の著書。
楽しみ(体験価値)が奪われたとしても、
その運命を受け止める態度を決める自由が人間に残されている。』
諸団体等に属しているが、おかしいと感じる事が重なり、
それにどう対処するか、悶々としているとき、態度価値という言葉を知った。
その言葉を作り出した精神科医、脳外科医の著書。
態度価値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
態度価値(Einstellungswerte)はヴィクトール・フランクルの用語。
フランクルによれば人間が実現できる価値は創造価値、体験価値、態度価値の3つに分類される。
創造価値とは、人間が行動したり何かを作ったりすることで実現される価値である。
仕事をしたり、芸術作品を創作したりすることがこれに当たる。
体験価値とは、人間が何かを体験することで実現される価値である。
芸術を鑑賞したり、自然の美しさを体験したり、あるいは人を愛したりすることでこの価値は実現される。
態度価値とは、人間が運命を受け止める態度によって実現される価値である。
病や貧困やその他様々な苦痛の前で活動の自由(創造価値)を奪われ、
楽しみ(体験価値)が奪われたとしても、その運命を受け止める態度を決める自由が人間に残されている。
フランクルはアウシュビッツという極限の状況の中にあっても、
人間らしい尊厳のある態度を取り続けた人がいたことを体験した。
フランクルは人間が最後まで実現しうる価値として態度価値を重視するのである。
ヴィクトール・フランクル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヴィクトール・エミール・フランクル
(Viktor Emil Frankl,1905年3月26日 - 1997年9月2日)は、
オーストリアの精神科医、心理学者。著作多数。
来歴 1905年ウィーンに生まれる。ウィーン大学在学中より
アドラー、フロイトに師事し、精神医学を学ぶ。
ウィーン大学医学部精神科教授、ウィーン市立病院神経科部長を兼任。
「第三ウィーン学派」として、また独自の「実存分析」を唱え、
ドイツ語圏では元々知られていた。
フランクルの理論にはマックス・シェーラーの影響が濃く、マルティン・ハイデッガーの体系を汲む。
精神科医として有名であるが脳外科医としての腕前も一級であった。
第二次世界大戦中、ユダヤ人であるが為にナチスによって強制収容所に送られた。
この体験をもとに著した『夜と霧』は、日本語を含め17カ国語に翻訳され、
60年以上に渡って読み継がれている。発行部数は英語版だけでも900万部に及び、
1991年のアメリカ国会図書館の調査で「私の人生に最も影響を与えた本」のベストテンに入ったという[
1]。また、読売新聞による「読者の選ぶ21世紀に伝えるあの一冊」のアンケート調査でも、
翻訳ドキュメント部門の第3位となったという。
よく誤解されるがフランクルのロゴセラピーは収容所体験を基に考え出されたものではなく、
収容される時点ですでにその理論はほぼ完成しており、はからずも収容所体験を経て
理論の正当性を実証することができたと言えよう。
極限的な体験を経て生き残った人であるが、ユーモアとウィットを愛する快活な人柄であった。
学術関連などで度々日本にも訪れていた。
夜と霧 のレビュー(Amazon)
落鳳坡さんのレビューより
普遍的な人間性や良識を維持できたか否かという
個人の内面の充実に答えを求めている。
つまり、現在平和な状況で生きている我々も、
この答えを持たないため、
少し状況が変われば獣に落ちてしまいかねない
不安定な存在なのである。
mitsumataさんのレビューより
わたしたちがどんなに最悪の状況でも
「その状況に対する態度を決める自由」だけは決して失われない
というフランクルの言葉は
さまざまな問題を抱える今の日本に生きる私たちにとって
力強い励まし、1つの答えとなるに違いないと思う。
コメント
ご無沙汰しております。
今年もよろしくお願いします。
加療中、決して無理なさいませんように。
私の声楽の先生も同じ病気で、
救急車で一命を取り留められたのです。
怖い病気です。
ぼくも昔、「態度価値」が綺麗事ではないと身をもって体験したことがあり、
すごく救われました、人は地獄でも人たりうるということに。
その時の気持ちは絶対に失わないようにしたいと思っています。
よく忘れてしまうんですが。
忘れてすごせるのは、
平穏な時が続いているからなんでしょうかね。