弟の義母の葬式。最後列で数人の親族と生後三ヶ月の甥の世話。
義母は本家の嫁として、末っ子に嫁ぎ、舅姑を見取り、寺の婦人会をまとめ、ママさんバレーのアタッカーで達筆。
一年前に癌が見つかったが、すい臓で糖尿の気があるから大変と聞いていた。
告知されてから、次女を嫁がせ、それに待望の女の孫を妊娠したことを知り、長女の第二子を抱いた。
あの元気な人が、人生ってわからないものだ。

非時のご案内で新地の宝来軒へ移動。
名刺100枚に日時を印刷して、火葬場で配って、80枚はけて、結局85人の席。
喪主や弟、三歳の甥、故人の次女の夫とその両親と同席。
あまりの豪華な振舞に「おときにこんなの初めて」声を発してしまった。
次女の舅諸@氏も「鱶鰭って糸のようなのばっかり食べとったが」と、ここらあたりからうちとけだした。
でも、諸@氏はいっこうにお酒に口をお付けにならない。
お酒は遠慮すべきなのか?と思っていると、
諸@夫人が、「私は結婚した当初、食事にはお酒がつく家に育ったので『お酒は如何ですか?』と食事のたびに聞いていたら、『今日は要らない。』『今日は要らない。』ばかりで、そしたら、もともといらなかったのよ。」と、おっしゃる。

これを聞いて私は安心した。(飲める。)

諸@氏が夫人に冷酒を頼んで、私がお相伴をした。
喪主はビールを勧め、諸@氏は冷酒を勧め、交互に飲んで、おおいに食べた。

オードブル 鴨、烏賊、鯨、貝
燕巣スープ、
クリーム煮 浮袋、ちんげん菜、鮑、
鱶鰭姿煮 鶉卵のポーチドエッグ、餡 (榎、椎茸、鳥笹身、葱)
八宝菜 干し海鼠、ブロッコリー、しいたけ
サザエの浅葱ガーリック
海老団子、エビチリソース、
牛ヒレのパイナップル煮、ココナッツ入りクリームコロッケ風揚げ物、
鳥の形のテリーヌ 貝の羽、人参のトサカ、鶉の頭
鯉の姿揚げ
タピオカミルク

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